[更新日] 2019年10月21日

製造業のコールセンターの仕事内容とは?

工場で生産された製品が市場に出回ると、手にしたお客様の元で製品の不具合が起きたり、使用方法に疑問が出たりすることがあります。

製品に関するお問い合わせを一手に引き受けているのが、製造業のコールセンターの仕事です。

製造業のコールセンターのお仕事内容やメリット・デメリット、必要なスキルについてご紹介します。

執筆者のプロフィール

はたら工場マガジン編集部
編集部には工場での仕事経験者をはじめ、ものづくりに関わる資格保有者や人材派遣会社のキャリアコンサルタント経験者が在籍。工場や製造業の仕事をわかりやすく解説します。専門家たちが集まる「はたら工場マガジン」の運営から得た知見を活かした情報発信を心がけています。

製造業のコールセンターの仕事内容

製造業のコールセンターのお仕事内容を見てみましょう。

お客様からの受信業務(インバウンド)

製造業のコールセンターの主なお仕事の一つが、お客様からの問い合わせの電話を受ける業務です。近年では、電話だけでなくFAXやメール、チャットなど色々な方法で受信できるようになりました。

お客様からの受信内容は、不良品や異物混入などの製品の不具合への問い合わせやクレーム、電化製品やソフトの使い方など製品仕様に関する問い合わせ、ほかの製品や企業に関する問い合わせなど、多岐にわたります。コールセンターでは、受信したお客様の問い合わせ内容によって分かれた部署ごとに、お客様へ適切なご案内や対応を声や文書で行っています。

テレアポなど送信業務(アウトバウンド)

製造業のコールセンターでは、お客様からの電話やメールを受信するだけでなく、電話やメールを送る送信業務も行っています。新製品のご紹介などテレアポ業務や、製品の修理受付をしたお客様への修理手配日程などのご案内、今後の製品製造に活かすためにお客様の意見を聞くアンケート調査など色々な目的でお客様へコンタクトを送っています。

製造業のコールセンターで働くメリット

製造業のコールセンターのお仕事のメリットとデメリットを紹介します。

需要が高く求人数が豊富

企業で製造している製品の種類や幅が大きければ大きいほど、お客様の問い合わせの内容も多岐にわたります。製造業のコールセンターのお仕事は、安定して需要が高いためいつでも多くの求人が出されています。よって、製造業のコールセンターで働いてみたい、と思ったらいつでも応募できる職種です。

未経験者でも可能

製造業のコールセンターのお仕事は、実際に働くときにはマニュアルが用意されていたり、徹底した教育や研修を実施していたりするところがほとんどです。コールセンターのお仕事未経験の方でも、安心して働ける体制が整っているので、未経験者可能の求人も多くあります。

家事や育児、介護などと両立がしやすい

製造業のコールセンターのお仕事は、お客様のお問合せに対して一斉に対応を行います。大量人数募集していることも多く、シフト制を採用しているコールセンターも多いので、家事や育児、介護などをしている家庭の主婦の方がパートタイムとして、学生さんが休みのアルバイトとして、などほかのこととも両立しやすい職種です。さらに、急なお休みや早退なども取りやすく、お子さんや家庭に負担がないように働きたい女性からも人気です。

服装などの規定が自由なところも多い

コールセンターでは外部のお客様と直接会う職種ではないため、髪型や服装なども自由なところが多いです。お仕事帰りにそのままの服装ででかける、なども可能です。

体力を使わない

製造業のコールセンターのお仕事は、座って行うお仕事です。お手洗いにも自分のタイミングで行けるので、体力的な負担は少ないお仕事です。

働く場所を選ばない

製造業のコールセンターのお仕事は、電話やインターネット回線があれば場所を選ばずに行える業務のため、大手の製造業では都市部ではなく地方都市にコールセンターを設けることで、人件費や設備費などのコストをカットする取り組みも行われています。さらに、一部のコールセンターの職種では自宅で在宅にて業務を行っているところもあります。今後も需要が見込まれる職種でありながら、都市部だけでなく地方や在宅でも働ける職種としても注目されています。

時給が高め

製造業のコールセンターのお仕事は、ほかのアルバイトに比べて時給が高く設定されている求人が多いです。地方都市でも高い時給が得られる場合も多いので、しっかり稼ぎたい方や、目標額を決めて働きたい方にも向いています。

製造業のコールセンターで働くデメリット

精神的な負担がかかることも

製造業も含め、コールセンターにかかってくるお客様からの電話は、当然クレームもあります。電話口で起こっているお客様に対しても丁寧に対応しなければいけないので、精神的な負担がかかる事があります。ただし、「相手の顔が見えない」状態でクレーム対応を行うので、慣れてしまうと意外と精神的な負担は感じなくなる、という意見も少なくありません。

アウトバウンド業務はノルマがあることも

お客様からの連絡を受けるインバウンド業務だけでなく、自分から商品の案内をするテレアポ業務など、アウトバウンド業務も行うコールセンターのお仕事の場合、ノルマが決まっていることがあります。ただし、製造業のコールセンターのお仕事は、インバウンド業務のみの求人もたくさんあるので、求人を選べばノルマも回避できます。逆に、ノルマのあるアウトバンド業務も行うコールセンターのお仕事は、インバウンド業務のみのお仕事よりも時給が高く、歩合制の手当が入ることも多いので、しっかり稼ぎたい人にはおすすめです。

製造業のコールセンターの仕事に向いている人

製造業のコールセンターで働く前に必要なことをご紹介します。

電話やメール応対のビジネスマナー

製造業のコールセンターは、お客様のクレームからお問合せまでの電話を最初に受ける部署です。電話やメール、チャットでの対応がお客様の企業に対する第一印象を決めると言っても過言ではありません。よって、丁寧な対応を心がけるともに電話やメール応対の基本的なビジネスマナーは身に着けておきましょう。

対話スキル

コールセンターでは、顔の見えない相手に対して電話やメールなどのツールで的確な対応をしなければいけません。クレームで怒っているお客様に納得していただける説明や対応、製品の使い方が分からない高齢者の方などにも分かりやすく丁寧な説明ができる、対話スキルが求められます。

切り替えの早さ

お客様からのクレームや文句など、辛い言葉を言われたりぞんざいな対応をされたりすることも時にはあります。けれども、引きずらずに次のお客様への対応ができる切り替えの早さが求められます。切り替えが早いと、ストレスも溜まりにくいメリットもあります。

まとめ

製造業のコールセンターのお仕事についてご紹介しました。今後も需要が見込まれるコールセンターのお仕事は、在宅可能など働き方の多様化も期待できます。家事や育児などとも両立しやすく、時給も高いコールセンターのお仕事は未経験者でもOKの求人もたくさんあります。