[更新日] 2022年3月14日

機械オペレーターの仕事内容とは?人との関わりが少ない製造管理

工場での製品の生産や製造を担う機械の監視や制御を行っているのが工場の製造オペレーターです。

実は、オペレーターの仕事は機械管理業務だけでなく業種によっても幅広くなっています。ここでは、多彩な機械オペレーターの仕事内容やメリットデメリット、必要なものについてご紹介します。

ちなみにオペレーターの仕事は人との関わりが苦手な人にもおすすめです。24時間稼働している工場で導入されていることが多いので、夜勤を探している人にも人気の工場の職種です。

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執筆者のプロフィール

はたら工場マガジン編集部
編集部には工場での仕事経験者をはじめ、ものづくりに関わる資格保有者や人材派遣会社のキャリアコンサルタント経験者が在籍。工場や製造業の仕事をわかりやすく解説します。専門家たちが集まる「はたら工場マガジン」の運営から得た知見を活かした情報発信を心がけています。

機械・製造オペレーターの種類

製造オペレーター・マシンオペレーター

工場で製造を行う機械の操作や監視、制御を行うのが製造オペレーターです。また、工場で複数の機械を同時に操作や監視するマシニングセンタで働くオペレーターはマシンオペレーターと呼ばれています。本項では主にこちらの製造オペレーターについて記述しています。

CADオペレーター

CADを使用し機械や建設現場の図面を作成するのがCADオペレーターです。

建設機械オペレーター

土木や建設工事現場で活躍するショベルカーやクレーン車、掘削機などの建設機械や重機を操作するのが建設機械オペレーターです。

製造オペレーターのお仕事とは

機械の監視

工場で生産・製造を行うには多くの機械を正しく稼働させなくてはいけません。自動で動いている工場機械が正しく稼働しているのかを監視します。

機械の操作や制御

機械を正しく稼働させるための操作や設定もオペレーターが行っています。また、万が一機械が故障などのトラブルによって間違った作業や工程を行っていた場合には、制御も行います。

機械のメンテナンスや清掃

工場の機械が故障した時や、正常に稼働するための点検など、メンテナンスを担うオペレーターもいます。また、作業を終えた後の機械の洗浄やまわりの清掃も行います。

機械業務以外を担うことも

オペレーターは、制御室でオペレーター業務を専任で行う業種もあれば、各作業工程にひとりずつオペレーターを配置してほかの職種と兼任していることもあります。兼任でオペレーターを行っている場合には、ほかにも材料の機械への投入や検品、検査、組立など自分が所属しているポジションの作業も一緒に行っています。

機械操作が得意な方に最適!工場の製造オペレーターのメリット

オペレーターの仕事のメリット

体力的な負担が少ないので、年齢的にも長く働ける

工場のお仕事は、一日中立ちっぱなしや中腰姿勢で行うものや、力が必要な作業もあります。溶接や鋳造などの加工業務では、温度の高い中で一日中作業する職種もあります。オペレーターは機械の操作や監視が主な業務ですので、体力的な負担が少なくなっています。

体力的にも辛い工場のお仕事の場合は、30代や40代までは働くことができても、50代過ぎから体力的な辛さを感じる方も少なくありません。また、体を壊してしまうと仕事の継続も難しくなりますので転職を余儀なくされることも。けれども、オペレーターなら年齢的にも長く続けられます。

機械操作の得意な方には最高のやりがい

機械を正しい手順で動かし、かつ正常に作動しているのかの監視や制御を行うオペレーターのお仕事は、機械の操作が得意な方には最適なお仕事です。自動車の運転が得意な方や、日常的なメンテナンスも自分で行っている方なら、特技を生かして仕事ができます。また、工場の機械を正しく操作する責任感も高く、新しく製造を担う機械が入る事や仕様が変わる事も多いため、日々新しい知識や技術を習得できます。やりがいも抜群です。

ベテランにも、未経験にも転職しやすい職種

オペレーターは機械や捜査に関する知識が必要ですので、特にマシンオペレーターなど、工場の大型機械のオペレーターは経験者しか採用していないところも多いです。そのため、オペレーターとしての実務経験や知識を積んだ後に、より良い待遇や条件のオペレーターを目指して転職したり、キャリアアップを目指したりすることも可能です。また、以前オペレーターだけでなくほかの機械関係の職種に携わっていた方なら、その時の知識や経験を生かしてオペレーターへ新しく挑戦することもできます。

経験者でなければなれないイメージの強いオペレーターですが、実は未経験者にも挑戦しやすい職種です。日本の製造業界は幅広く、製造・生産している物もさまざまです。作っているものは違えどオペレーターは必ず必要な職種であり、中には専門的な知識や機械操作技術を持つ、いわゆるニッチなオペレーターも存在します。

専門的なオペレーターは、企業が1からオペレーターとしての教育を行いますので、未経験者からでもオペレーターを目指すことができるのです。

オペレーターとしてのスキルが身につく

製造オペレーターの仕事をすれば、オペレーターとしてのスキルが身に付きます。オペレーターのスキルとは、機械の操作や制御、メンテナンスに至るまで幅広いです。機械のトラブルが起きてしまった時や、既存の機械を使用して新しい製品を作りたい時にも、オペレーターのスキルが高い人ほど頼りにされ、多くの仕事を任せてもらえます。

孤独なことも?製造オペレーターのデメリット

オペレーターの仕事のデメリット

頭を使うことが苦手な人には不向き

オペレーターは機械の操作に関することを担う職種です。新しい機械が入れば新しい手順を正確に覚えて稼働させなければいけません。材料によっては機械にうまく適合しないことがありますので、工夫もしなければいけません。頭を使うことも多い仕事のため、頭脳労働は苦手…という方には不向きです。逆に、勉強や工夫が得意な方、好きな方にはやりがいの高い仕事です。

夜勤があることもある

製造工場の中では、24時間機械のみが稼働し続けているところも多いです。これらの機械が稼働している間にはずっと操作や監視をしていなければいけないオペレーターも、交替で操作や監視を行います。そのため、オペレーターは夜勤を含む2交替制や3交替制の勤務シフトを採用しているところも少なくありません。

夜勤は体力的に辛い、昼夜逆転してしまうなどのデメリットもある反面、基本給に25%付与される深夜時間帯勤務手当を始めとした夜勤手当もつきます。夜勤があってもいいからしっかり稼ぎたい、という方にはぴったりです。

ひとりで作業することも多く、孤独を感じることも

工場全体の職種で比較してみると、オペレーターは担当している人数も少なくなっています。そのため、ひとりで黙々と作業を行うこともあり、孤独を感じることもあります。ただ、ひとりでコツコツ集中して仕事をしたい人には向いています。

製造オペレーターに必要なものとは?

オペレーターの仕事に必要なもの

責任感

工場の機械は正しく操作をしないと、生産や製造に影響が出るだけでなく、大事故に繋がる危険性もあります。機械が正しく稼働しているかを監視し、捜査を行うオペレーターは工場の安全管理面でも重要な職種といえますので、常に責任感を持って仕事をすることが求められます。

向上心

オペレーターは新しい知識や技術を習得する機会もたくさんありますので、向上心を持って仕事をすればやりがいにも繋がります。

実務経験

経験者のみのオペレーター採用では実務経験が必要です。まず未経験から始められるオペレーターに応募し、採用されてオペレーターとしての実務経験を積んでから、マシンオペレーターを目指す道もあります。

フォークリフト資格やクレーン資格があればなお可

製造オペレーターになるのに特定の資格は不問であることが多いです。ただし、フォークリフトクレーンの資格があると有利になる場合も。

職種 製造オペレーター
雇用形態 無期雇用派遣
産業 サービス業(他に分類されないものうち労働者派遣業
就業形態 フルタイム 派遣
雇用期間 雇用期間の定めなし
年齢 59歳以下
就業時間 1)08:00~17:00
休憩時間 60分
時間外 あり 月平均5時間
賃金

1,500円~1,600円 ※フォークリフト、玉掛、天井クレーン免許あれば時給1,600円

a 基本給(月額平均)又は時間額
244,800円~261,120円

b 定額的に支払われる手当

a + b 44,800円~261,120円

c その他の手当等付記事項

概算月額 時給×8h×20.4日で算出

参考:ハローワークインターネットサービス 求人情報詳細

まとめ

工場の機械に関する業務を担う製造オペレーターのお仕事を紹介しました。未経験からでも目指せるオペレーター求人を探せば、初めてのオペレーター転職にも挑戦できますよ。